小規模事業者でもしっかり儲ける!新商品開発の押さえるポイント
小規模事業者にとって、大手メーカーのように予算をふんだんに使う商品開発はそうそうできるものではありません。小規模事業者には小規模事業者なりの、知恵と工夫を凝らした商品開発で勝負することが鉄則です。
"商品開発"と聞くと何やらとても大層な響きがありますが、あまり身構えず、楽しく取り組むことが結果として良い商品開発となるものです。
ここで公式をひとつ。
新商品=コンセプト×マーケット×マーケティング
です。これは新商品を開発する際に確実に抑えておいてほしいポイントになります。以下、新商品を構成する3つの要素について説明します。
➀コンセプト
"この商品は○○な商品です。"というように、商品を一口で説明できるものをいいます。つまりコンセプトを聞けばターゲットが誰なのか、ターゲットのどんな困りゴトを解決したりニーズを満たしたりするのか、が伝わらなければなりません。新商品開発にとって最も重要な要素です。
例えば、パイロットの"フリクション"シリーズは、学生からビジネスマンまでボールペンを使用する人がターゲットとして想像でき、そしてそのターゲットの"ボールペンで書いた文字は消せないから修正液や修正テープを使う必要がある"という困りゴトを解決する、まさに"消せるボールペン"がコンセプトと言えます。
自社が開発する新商品は"こんな商品です"と一言で言えるまで考えに考え抜いて、アイデアを練りに練ってください。コンセプトがしっかりすれば、新商品開発の大部分は成功と言えます。
➁マーケット
マーケットとは、その分野の商品に消費者がどれだけのお金を払っているか、売上の規模感のことを言います。自社が参入しようとしているその商品分野は果たしてどれだけの売上を稼いでいるのか、これを把握する必要があります。
先ほどコンセプトのことを説明しましたが、いくらコンセプトが素晴らしくても、マーケットが小さすぎたのではその商品開発は失敗に終わります。競合他社がいくら少なくても、マーケット自体が小さすぎれば売上は稼げません。ニッチすぎる商品はマーケットを慎重に把握しなければ大きなリスクとなります。新商品を作ったは良いが、投資金額以上に売れなければ大損してしまいます。特に資金力の乏しい小規模事業者にとっては死活問題となってしまいますので、マーケットが小さくなりすぎないように注意が必要です。
➂マーケティング
マーケティングとは、"売れる仕組み"のことを言います。売れる仕組みを具体的に示すと、以下の4つが挙げられます。
1. 原材料・ネーミング(Product)
2. 価格(Price)
3. 流通方法・陳列場所(Place)
4. 広告・宣伝(Promotion)
上記4つの英語表記の頭文字をとって"マーケティングの4P"と言ったりもします。つまりこの4つの切り口で新商品を作りこんでいけば成功する可能性が高くなるというものです。
原材料は輸入品にするか国産にするか、ネーミングはキャッチ―か、価格は高く付けるか、安く付けて数を売るか、陳列場所はどこにするのか、宣伝はInstagramかTikTokか、チラシはどうするか、など一つ一つ作りこんでいきましょう。それぞれの成功事例もお伝えしたいのですが、紙面の都合上割愛させていだきます。街でみかけるヒット商品を、このマーケテぃングの視点で、皆さんなりに分析してみてください。きっと自社の開発にお役に立つと思います。
この4P以外にも4C、7Pなど色々な概念がありますが、まずはこの4Pをしっかりと実践いただければと思います。
いかがでしたでしょうか、今回は新商品開発にあたって押さえておいていただきたいポイントをお伝えしました。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。"もっと詳しく聞きたい"という方は、お気軽にメールください。
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